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NYダウ一時600ドル超安 FRB議長が緩和縮小の加速示唆

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【NQNニューヨーク=戸部実華】30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落して始まり、下げ幅は一時600ドル超に広がった。午前11時35分現在は前日比526ドル80セント安の3万4609ドル14セントで推移している。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が量的緩和の縮小(テーパリング)加速を示唆したことが売りにつながった。新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」に対して既存のワクチンや治療薬の効果が薄いとの報道や発表が相次いでいることも投資家心理を冷やしている。

パウエル議長は30日の米上院の議会証言で、12月半ばの米連邦公開市場委員会(FOMC)で「資産購入を数カ月前倒しで終えるべきかどうか議論するのが適切だ」と述べた。FRBは3日のFOMCでテーパリングの開始を決め、国債などの購入を来年6月に終える道筋を示していたが、インフレの加速などを踏まえて緩和をより早く終える可能性が高まっている。

一方、米バイオ製薬モデルナのステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューでオミクロン型に対する既存のワクチンの有効性は「かなり低い」との見方を示した。同業のリジェネロン・ファーマシューティカルズは30日、同社の抗体カクテル療法の有効性はオミクロン型では低下しそうだとの見解を示した。オミクロン型の感染例が各国で見つかる中、世界景気の回復が遅れかねないとの見方が強まった。

景気敏感株ではクレジットカードのアメリカン・エキスプレスや化学のダウ、航空機のボーイングなどへの売りが目立つ。相対的に安全資産とされる米国債は買われ、米長期金利は早朝に前日比0.09%低い1.41%と11月上旬以来の低水準を付ける場面があった。利ざや悪化懸念から金融のJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスも安い。米原油先物は一時前日比4.9%安の1バレル66.51ドルと、期近物として8月下旬以来の安値を付けた。原油安を受け、石油のシェブロンも売られている。

ダウ平均の構成銘柄以外では空運のユナイテッド航空ホールディングスやクルーズ船のカーニバルなど旅行・レジャー関連株が安い。一方、コロナ禍で利用が拡大した動画配信のネットフリックスやフィットネス機器のペロトン・インタラクティブなどは買いが先行した。

投資家心理を測る指標となる米株の変動性指数(VIX)は早朝に前日比2割ほど高い27台まで上昇する場面があった。その後も25台で推移しており、不安心理が高まった状態とされる20を上回っている。

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