NYダウ続伸で始まる ビットコインの反発を好感

【NQNニューヨーク=戸部実華】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸して始まり、午前9時35分現在は前週末比158ドル85セント高の3万4366ドル69セントで推移している。23日に大幅に下げた暗号資産(仮想通貨)のビットコインが反発し、市場心理が改善した。ハイテク株を中心に買いが先行したうえ、景気敏感株も上げている。
23日にビットコイン価格は一時3万1100ドル台に下げたが、24日朝は3万8000ドル付近で推移している。ゴールドマン・サックスが仮想通貨の交換業者コインベース・グローバルの投資判断を「買い」とするリポートを出したことも、仮想通貨相場への過度な警戒感を和らげたようだ。このところビットコインの動向が投資家心理に影響しやすくなっており、価格の下げ止まりが株買いを後押ししている。
米長期金利が1.6%台前半で落ち着いていることもハイテク株買いを誘った。ソフトウエアのマイクロソフトや顧客情報管理のセールスフォース・ドットコム、スマートフォンのアップルが高い。
経済正常化が進むなか、景気敏感株の一角にも買いが入った。化学のダウや機械のハネウェル・インターナショナル、クレジットカードのビザの上げが目立つ。
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