NYダウ、小動きで始まる ハイテク株が支え

【NQNニューヨーク=横内理恵】21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小動きで始まり、午前10時現在は前日比2ドル86セント安の3万1185ドル52セントで推移している。前日に主要株価指数が軒並み過去最高値を更新しており、短期的な利益確定売りが相場の上値を抑えている。半面、決算発表への期待から主力ハイテク株への物色が続き、バイデン新政権が打ち出した新型コロナウイルス感染抑制策も好感されている。
バイデン政権は4月末までに1億回分のワクチン接種を目指す。接種拠点の整備や、ワクチンに必要な材料の生産を企業に命じるなど大統領権限を使ってコロナ対策を強化する方針を掲げている。
個別では21日朝に発表した2020年10~12月期決算で1株利益が市場予想を上回った保険のトラベラーズが上昇。アナリストが目標株価を引き上げたスマートフォンのアップルも高い。来週以降に決算を発表する検索サイトのアルファベットやネット通販のアマゾン・ドット・コムの上げも目立つ。一方、年明けから上昇が目立っていたJPモルガン・チェースなど銀行株や石油のシェブロンなど景気敏感株の一角が安い。
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