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NYダウ反落、59ドル安 オミクロン型拡大懸念で

(更新)

【NQNニューヨーク=横内理恵】3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比59ドル71セント(0.2%)安の3万4580ドル08セントで終えた。米国を含む世界各地で新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染者が相次いで確認され、感染拡大への懸念が投資家心理を冷やした。投資家のリスク回避姿勢が強まり、年初からの上昇率が大きい高PER(株価収益率)のハイテク株中心に売りが優勢だった。

米国ではニューヨーク州などでもオミクロン型の感染者が複数確認され、米国内でも感染が広がっている。米国に隣接するメキシコでも初めて感染者が確認された。ワクチンや治療薬の有効性が確認されるまで米国民が外出などを手控える可能性があり、目先の経済活動の縮小につながるとの懸念が強まった。

3日発表の11月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比21万人増と市場予想(57万3000人増)を大幅に下回った。平均時給の伸びも鈍化した。一方、失業率は低下し、労働参加率が上昇するなど雇用情勢の改善を示す部分もみられた。強弱混じる内容だったが、インフレへの懸念を強める米連邦準備理事会(FRB)は金融政策の正常化を加速させるとの見方が維持されたことも相場の重荷となった。

ダウ平均は寄り付き直後に、160ドル超上げる場面があった。買い一巡後はハイテク株中心に売りが広がり、午後に一時、375ドル安まで下げ幅を広げた。その後は取引終了にかけ買い戻しの動きも入り、再び下げ幅を縮小する不安定な展開だった。

不安定な動きを反映し、相場の変動率は上昇した。投資家心理を測る指標である変動性指数(VIX)は前日比9.7%高の30.67で終えた。一時は35を超えるなど1月下旬以来の水準に上昇した。不安心理が高まった状態とされる20を大幅に上回っている。

ソフトウエアのマイクロソフトが2%下げた。顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムとスマートフォンのアップルの下げも目立った。米長期金利の低下を受け、長短金利差の縮小による利ざやの悪化懸念から金融のJPモルガン・チェースなども売られた。一方、日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)や医薬品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などディフェンシブ株への買いが目立った。

米国市場での上場を廃止すると3日に発表した中国の配車アプリ最大手滴滴出行(ディディ)が22%安と急落。中国の電子商取引(EC)最大手、アリババ集団など他の中国企業の米預託証券(ADR)にも連想売りが広がった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も反落し、前日比295.848ポイント(1.9%)安の1万5085.472と1カ月半ぶりの安値で終えた。電気自動車のテスラが6%安と下げが目立った。2日に米連邦取引委員会(FTC)が半導体設計の英アームの買収を阻止する目的で提訴すると発表した画像処理半導体のエヌビディアも4%下げた。2日夕発表の決算を受けて業績鈍化懸念が強まった電子署名サービスのドキュサインは4割下げた。

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