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NYダウ反発19ドル高 金融緩和長期化との見方で

(更新)

【NQNニューヨーク=岩本貴子】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比19ドル10セント(0.1%)高の3万4466ドル24セントで終えた。朝方発表の5月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想以上に上昇したが、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和縮小を急ぐほどではないとみなされた。米長期金利が低下し、高PER(株価収益率)銘柄が多いハイテク株を中心に買われた。

5月のCPIは前年同月比5.0%上昇と13年ぶりの高さとなった。4月(4.2%上昇)から加速し、市場予想(4.7%上昇)も上回った。ただ、中古車など特定品目の影響が大きく、市場では「物価上昇が一時的とのFRBの見方を変えるものではない」(パンセオン・マクロエコノミックス)と受け止められた。

債券市場では買い優勢になり、米長期金利は一時前日比0.06%低い1.43%まで低下した。長期金利が下がると買われやすいハイテク株が上昇し、ソフトウエアのマイクロソフトと顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムが高い。

新薬の臨床試験の成功が伝わったメルクが買われるなど、製薬株の上昇が目立った。バイオ製薬のバイオジェンがエーザイと共同開発したアルツハイマー型認知症治療薬が米当局から承認され、株価が急騰したのを契機に製薬株には連想買いが入りやすくなっている。

ただ、ダウ平均は朝方に290ドル高を付けた後は伸び悩む展開となった。長期金利低下で利ざや縮小が懸念された金融株が下げ、相場の重荷となった。ゴールドマン・サックスとJPモルガン・チェースは2%安。春先から堅調だった景気敏感株の一角には利益確定売りが出て、建機のキャタピラーは4%安、化学のダウも1%強下げた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反発した。前日比108.583ポイント(0.8%)高の1万4020.333で終えた。1万4000台に乗せるのは4月29日以来。インターネット通販のアマゾン・ドット・コムなど主力のハイテク株の一角が堅調。電気自動車のテスラも買われた。

機関投資家が運用の参考にするS&P500種株価指数は前日比19.63ポイント高い4239.18で終え、1カ月ぶりに過去最高値を更新した。

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