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アリババ系物流の菜鳥、香港上場準備 米報道

【上海=若杉朋子】米ブルームバーグ通信は30日、中国ネット通販大手のアリババ集団傘下の物流会社、菜鳥(ツァイニャオ)が新規株式公開(IPO)の準備を始めたと報じた。早ければ年内に香港証券取引所への上場をめざしているという。中国メディアによると菜鳥は報道を受けて「今のところ明確な計画やスケジュールはない」とコメントした。

菜鳥は2013年に設立された。世界各国に物流施設を構えており、アリババが国内外で展開するネット通販事業や外部顧客の物流を支えている。ブルームバーグによると現在の評価額は200億ドル(約2兆6000億円)を超えているという。

アリババの22年10〜12月期決算で、菜鳥のセグメント売上高は21年同期比27%増の165億元(約3200億円)、営業損益は9億元の赤字だった。

アリババは28日、持ち株会社制に移行し、国内ネット通販を軸とした中国コマース、クラウド、物流など6つの事業グループに分割・再編すると発表した。中国コマース以外については、事業会社ごとに外部からの資金調達やIPOも選択肢に入れる。

同社が30日に開催した組織再編についての説明会では、各事業の上場時期などの見通しについて明言しなかった。徐宏最高財務責任者(CFO)は「上場後に企業を評価して、アリババの戦略全体のなかでの重要性から、支配下におき続けるか手放すかを決める」と話した。

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