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米フィリピン、軍事協定存続で合意 同盟の土台維持

ドゥテルテ比大統領(写真㊨)は、オースティン米国防長官と会談した(29日、マニラ)=比大統領府提供

【マニラ=志賀優一】フィリピンのロレンザーナ国防相と同国を訪問中のオースティン米国防長官は30日、同盟関係の土台である「訪問軍地位協定(VFA)」を存続すると発表した。VFAを巡ってはドゥテルテ比大統領が破棄する方針を示し存続が危ぶまれていた。VFA存続は対中包囲網の構築を目指す米国と南シナ海の安全保障に大きな影響を及ぼす。

オースティン氏は30日の共同記者会見で「強力な米比同盟はインド太平洋地域の安全と繁栄のために不可欠であり続ける」と語った。オースティン氏は29日夜、ドゥテルテ大統領とも会談した。バイデン米政権の主要閣僚でフィリピンを訪れたのはオースティン氏が初めて。

両国が結ぶVFAは米兵のフィリピン国内での法的地位を定めた取り決めで、軍事同盟の維持に欠かせない協定だ。2020年2月に破棄を訴えたドゥテルテ氏が一部の規定に不満を持っているとされ、最終判断を保留する状況が続いていた。

オースティン氏は「VFAが完全に回復(存続)することをドゥテルテ氏へ感謝したい」と述べた。ドゥテルテ氏が一転してVFAの継続を決めた理由については「わからない」(ロレンザーナ氏)としている。

フィリピンは中国と南シナ海の領有権問題を巡って対立している。国連海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの仲裁裁判所は16年、中国の南シナ海に関する領有権の主張を否定する判決を下した。ただその後も中国は海洋進出を続けている。

VFAの存続はフィリピンや南シナ海の安全保障体制に加え、米国が目指す対中包囲網の構築にとっても進展となった。

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