金与正氏が韓国大統領を批判 「厚かましさの極み」
【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党宣伝扇動部副部長の談話を報じた。北朝鮮にミサイル発射の自制を求めた韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の発言を「厚かましさの極みだ」と非難した。
公式メディアが金与正氏の所属部署を明らかにしたのは初めて。1月の党大会では指導部の中核である政治局から外れ、肩書は党第1副部長から副部長へと降格した。今回宣伝扇動部所属と判明した。
北朝鮮は25日に新型の短距離弾道ミサイル2発を日本海に向けて発射した。これを受け、文大統領は26日に国内の式典で「対話の雰囲気を難しくすることは望ましくない」と演説していた。
金与正氏は談話で、文氏の発言を「我々の自衛権を国連決議違反だと言い掛かりをつける米国の強盗のような主張そっくりだ。米国産のオウムと称賛して差し支えない」などと主張した。
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金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。