インドネシア大統領、ゼレンスキー氏と会談

欧州を訪れているインドネシアのジョコ大統領は29日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会談した。20カ国・地域(G20)の議長国として11月にバリ島で開くG20首脳会議(サミット)への参加を改めて呼びかけた。
ジョコ氏はドイツの南部のエルマウで開いた主要7カ国首脳会議(G7サミット)に参加した後、陸路でポーランドを経由して、ウクライナに入った。ゼレンスキー氏との会談ではロシアの同国侵攻を引き金にした世界的な食料危機への懸念を示し平和的解決を促した。
30日にはモスクワでロシアのプーチン大統領とも会談する。G20サミットへの参加を要請するとともに停戦を呼びかける。インドネシア大統領府によると、ジョコ氏はゼレンスキー氏のメッセージをプーチン氏に伝える方針だ。
11月のG20サミットをめぐっては米国などがロシアの排除を求める一方、非加盟国のウクライナの参加を訴えている。議長のジョコ氏はオンラインを含めて両国首脳の出席を実現し、ロシアのウクライナ侵攻に伴う食料危機やエネルギーの逼迫を協議したい考えだ。
(地曳航也)