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米メディア株、投げ売りで急落 投資会社が苦境か

大規模な投げ売りが市場参加者の不安をかき立てた=AP

前週末26日の米株式市場で娯楽関連の銘柄に大規模な投げ売りが出て、市場参加者の不安心理をかき立てている。メディア運営のバイアコムCBSや同ディスカバリーは26日、そろって前日比27%安と急落。ある投資会社が米ゴールドマン・サックスなどを通じて巨額の売り注文を出したもようだ。持ち高整理を示唆する動きで、余波への警戒が広がる。

米ブルームバーグ通信によると、ゴールドマン・サックスは26日、バイアコムCBSなど米メディア銘柄のほか、百度(バイドゥ)や騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループ)といった中国企業の銘柄もあわせて計105億ドル(約1兆1500億円)相当の株式を相対で大量売却する「ブロック取引」を行っていた。米モルガン・スタンレーを通じたブロック取引もあったという。

英フィナンシャル・タイムズ(FT)によれば、売り注文を出したのは投資会社のアルケゴス・キャピタル。著名なヘッジファンドのタイガー・マネジメント出身のビル・ホワン氏が運営する資産管理会社だ。先週に保有するメディア銘柄が下落したことで打撃を受け、担保の追加差し入れ(追い証)を求められたという。結局、追加担保を差し入れずに、保有銘柄の投げ売りにつながったもようだ。

アルケゴスによる資産売却が一巡したかは明らかでないことが市場の疑心暗鬼を生む。今後も売り圧力が継続するようなら、ほかのファンドの運用成績も直撃し、投げ売りが連鎖する可能性もある。新型コロナウイルスのワクチン普及への期待感から26日のダウ工業株30種平均が最高値を更新したが、株高のトレンド持続に黄信号がともりかねない。

スイスの金融大手、クレディ・スイス・グループは29日、一連の取引に関連する損失額について「現時点で見積もるのは時期尚早」だとしながらも、1~3月期の損失は「巨額になる」との見通しを発表した。

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