フィリピン、日本など20カ国から入国禁止 変異種確認で
【マニラ=遠藤淳】フィリピン政府は29日、新型コロナウイルスの変異種の感染が確認された20カ国・地域からの外国人の入国を禁止すると発表した。日本も対象に含まれる。期間は30日から2021年1月15日までで、水際対策を強化し、変異種の流入を防ぐ。

対象となる国・地域は日本のほか、韓国やシンガポール、香港、フランスなど。変異種の感染が広がっているとして既に入国を禁止している英国を含む。フィリピンは現在、入国制限を敷き、自国民の帰国と特定のビザを持つ外国人の入国のみを認めているが、新たな措置ではすべての外国人の入国を禁止する。
フィリピンの29日時点の新型コロナの感染者数は累計で47万1526人、死者は9162人。政府は厳格な防疫措置や都市間の移動制限を続けている。1日の新規感染者は足元では1000人を下回り、感染拡大には歯止めがかかっている。フィリピンでは感染力が強いとされる変異種は確認されておらず、水際で流入を阻止し、新型コロナの早期の封じ込めを目指す。