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ミャンマーでコロナ禍深刻に クーデターで医療人材不足

ミャンマーで新型コロナウイルスの感染が広がっている(6月19日、ヤンゴン郊外の市場)

【ヤンゴン=新田裕一】国軍が全権を掌握したミャンマーで、新型コロナウイルスの感染が急増している。保健・スポーツ省によると3日の新規感染者数は、1877人にのぼった。国軍に抗議して職場を放棄する「不服従運動」に参加する医療従事者も多く、大規模な感染に対応できないとの不安が広がっている。

同日の検査数は約9000件で、新規感染者数を検査件数で割った陽性率は約20%と高い。新規感染者数は2020年10~11月の感染拡大期のピーク時とほぼ同水準だ。

ミャンマーの新規感染者は20年12月ごろから減少に転じ、クーデターが起きた21年2月以降も2桁以下の低水準だった。だが6月初旬以降、国境を接するインドとの国境地帯から感染が広がり、複数の変異ウイルスも確認された。保健当局は住民に対する外出自粛措置の対象地域を拡大し、感染防止策を強化している。

クーデター発生後、国内では医療体制の混乱も続く。多くの医師や看護師が公立病院での職務を拒否し、人手不足に陥っているためだ。国軍は軍所属の医師や看護師を派遣するなどして対応を急いでいる。

前回の感染拡大時、政府は地区ごとに仮設の「発熱診療所」を設け、新型コロナに感染した疑いがある患者を選別した。だが、ある関係者は、診察にあたるボランティアの医師を十分確保できず「多くの地区で診療所を再開するめどが立たない」と明かす。

ワクチンの接種も滞っている。ミャンマーはインドからワクチンを購入する契約を結んだが、その後、インド国内で感染が拡大。同国政府は国内の接種を優先するため、ワクチンの輸出を制限している。ミャンマーの保健・スポーツ省の担当者によると「入手したワクチンの多くは使い切り、在庫は少ない」という。世界保健機関(WHO)の統計によると、ミャンマーでワクチンを1回以上接種した人は6月初め時点で人口の3%程度にとどまる。

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