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金与正氏、外交安保の統括職か 韓国情報機関が分析

【ソウル=恩地洋介】韓国の情報機関、国家情報院は28日、北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長が、指導部で外交安全保障を統括する立場に就いたとの分析を国会に報告した。金与正氏は9月の最高人民会議で、国家の重要政策を決める国務委員会の委員に就いていた。韓国国会の情報委員会に所属する議員が明らかにした。

国家情報院が分析したところ、金与正氏の公開活動は今年に入って34回確認された。2020年は17回だけだった。対米国、対韓国で兄の金正恩(キム・ジョンウン)総書記のメッセンジャー役を務め、地方情勢の把握など内政も補佐しているとみている。

金正恩氏の動向に関しては、内部結束のための政治行事に集中していると報告した。党の会議場から祖父・金日成主席と父・金正日総書記の写真を外し、内部では「金正恩主義」という用語を使い始めた。今年は最高指導者に就いて10年目に当たり、独自の思想体系を確立する動きとみられる。

人工知能(AI)による解析の結果、19年に140キログラム程度だった金正恩氏の体重は約20キログラム減った。超解像技術で顔面の映像などを分析し、一部メディアで話題となった「影武者説」には根拠がないと結論づけた。

中国との境界を封鎖している影響で物資や食糧の不足が続いており、物価は高止まりしているという。北朝鮮の中央銀行は紙とインクが足りず紙幣を印刷できずにいる。金正恩氏は「薄氷を踏む思いでコメ一粒まで確保せよ」と指示したといわれる。

7月以降は、船舶を使った中国からの物資受け入れが増えた。中国、ロシアとは鉄道の運行再開をめざした協議が進められているもようだ。

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が提起した朝鮮戦争の終戦宣言構想に関し、北朝鮮側は先決条件を示しているという。報告によると、北朝鮮は米韓合同軍事演習の中止と国連安全保障理事会の制裁解除を要求した。

新型コロナウイルスのワクチンを巡り、北朝鮮は米ファイザー製の支援を望み、中国、ロシア製のワクチンは拒んでいるという。

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