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米国防長官、ベトナムと南シナ海問題で連携確認

オースティン米国防長官はベトナムのフック国家主席と会談した(29日、ハノイ)=国営ベトナム通信

【ハノイ=大西智也】オースティン米国防長官は29日、訪問先のベトナムの首都ハノイでグエン・スアン・フック国家主席らベトナム指導部と会談した。ベトナムは南シナ海問題を巡り、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国の中で最も反中の立場を取っている。米越両国は南シナ海で権益拡大を進める中国を念頭に、防衛面で緊密に連携していくことを確認した。

ベトナム国営メディアによると、オースティン氏はベトナムのファン・バン・ザン国防相との会談で、南シナ海における航行の自由や国際法の順守の重要性について一致した。直接の名指しは避けたものの、同海域における平和で安定したルールに基づく秩序を維持する必要性を強調し、中国の動きをけん制した。

ベトナムは中国と南シナ海の領有権を巡って緊張関係が続く。一方で、過去に戦争を繰り広げた米国とは1995年に国交を正常化させ、経済面や安全保障面で関係を強化している。米国にとっても中国と距離があるベトナムとの関係強化を重視している。

会談ではベトナムにおける新型コロナウイルスワクチンの不足も議題になった。人口約1億人のベトナムでワクチンの接種を完了した人口の割合は1%以下にとどまる。米国は7月にワクチンを供給する国際枠組み「COVAX(コバックス)」を通じて合計500万回をベトナムに供給するなど、ここにきて支援体制を強めている。

フック国家主席はオースティン氏に対し「タイムリーな支援に感謝したい」と述べた。オースティン氏はベトナム側とワクチン開発で協力する考えを表明し、支援の継続を約束した。ベトナムは中国からのワクチン調達を50万回程度にとどめており、米国からの調達や技術支援を得ることで、接種率を引き上げたい考えだ。

オースティン氏はバイデン政権の主要閣僚として初めて東南アジアを訪れている。29日午後にベトナムを離れ、次の訪問先のフィリピンに向かった。ドゥテルテ大統領とは、懸案である米兵のフィリピン国内での法的地位を定めた「訪問軍地位協定(VFA)」の存続問題などについて協議する見通しだ。

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