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北朝鮮、新型ミサイル実験か 短距離・低高度を飛行 

【ソウル=恩地洋介】北朝鮮が28日に発射した短距離ミサイルについて、韓国軍は飛行速度などから従来の弾道ミサイルとは異なる種類の可能性があるとみている。米韓両国がミサイルの特定や政治的な意図について分析を急いでいる。

韓国軍によるとミサイルは午前6時40分ごろ、中国との境界に近い慈江道の舞坪里(ムピョンリ)から日本海に向けて1発が発射された。軍需工場が集積する山間部で、2017年7月に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した場所だ。

日本の防衛省は弾道ミサイルの可能性を指摘したが、韓国軍は飛行特性から断定していない。聯合ニュースによると、飛行距離は200キロメートル未満で、低高度を飛んだ。韓国軍は着弾地点を明らかにしていない。

北朝鮮は多様なミサイルの開発を急いでいる。今月11、12両日は新型の長距離巡航ミサイルを、15日には列車に連結した発射台から短距離弾道ミサイルを撃った。

金正恩(キム・ジョンウン)総書記が1月の朝鮮労働党大会でふれた「極超音速滑空兵器」の実験だった可能性を指摘する韓国の専門家もいる。

ミサイル発射とほぼ同時刻に、国連総会では北朝鮮の金星(キム・ソン)大使が一般討論演説した。米韓の武器開発を批判したうえで「同等の武器を開発、保有することは誰も否定できない正当な権利だ」と主張。米韓合同軍事演習の中止などを要求した。

米インド太平洋軍は北朝鮮のミサイル発射を「違法な兵器計画がいかに地域を不安定にするかを浮き彫りにした」と非難した。「米領土や同盟国に差し迫った脅威をもたらすものではない」とも指摘した。

韓国大統領府はミサイル発射を受けて「遺憾」の意を表明するにとどめた。15日の弾道ミサイルには文大統領が「挑発」という言葉を使ったが、今回は批判のトーンを抑えた。文政権への揺さぶりを強める北朝鮮を刺激しないためとみられる。

金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は15日以降に3度も談話を出し、文氏の言動や韓国の敵対姿勢をなじった。25日の談話は、韓国が敵対的な言動を控えれば南北首脳会談が論議される可能性にまで言及した。

平壌では28日、国会に相当する最高人民会議が予定されている。指導部人事に加え、対外的な発信があるかどうかが注目されている。

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