台湾のコロナ感染者、初の1万人超に増加

【台北=龍元秀明】台湾当局は28日、1万1517人の新型コロナウイルスの新規感染者を確認したと発表した。1日の感染者数では初めて1万人を超えた。3月に海外からのビジネス客の受け入れ再開に踏み切った後、感染が急拡大している。
新型コロナ対策を指揮する陳時中・衛生福利部長(厚生相)は同日の記者会見で「毎日の新規感染者が増え続けている」と述べた。陳氏は27日、1日あたりの新規感染者が「10万人に達する」可能性を示していた。
当局は、規制の再強化を避ける構えだ。シンガポール、タイなど周辺のアジア諸国が入国規制の大幅緩和を進めているためだ。台湾はなお、入境者にホテルなどでの10日間の完全隔離に加え、7日間の自主的な行動制限を求めている。