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半年ぶり市中感染のNZ、デルタ型で苦戦 感染500人超

NZは厳しい規制でウイルスを封じ込めてきた(同国のアーダーン首相)=AP

【シドニー=松本史】ニュージーランド(NZ)で約半年ぶりとなる新型コロナウイルスの市中感染が発覚してから31日で2週間となる。感染者は拡大を続け、30日時点で500人を超えている。昨年厳しい規制でウイルスを封じ込めコロナ対応の「優等生」とされた同国だが、インド型(デルタ型)には苦戦を強いられている。

アーダーン首相は30日の記者会見で、最大都市オークランドに導入した「レベル4」の規制をさらに2週間延長すると発表した。23日時点では31日深夜までとしていた。レベル4は4段階でもっとも厳しく、必要不可欠な仕事や買い物など以外は自宅にとどまることを求める。

北島北部のノースランド地方は9月2日深夜から、同地方とオークランド以外の地域は8月31日深夜から規制が「レベル3」になる。ただアーダーン氏は「レベル3は『自由』を意味するものではない」と強調し、警戒を続けるよう呼びかけた。

アーダーン氏は8月17日、市中感染が1人確認された時点で全土への外出規制導入に踏み切った。早期に厳しい規制を敷いて感染者数をゼロにするのが同国の基本姿勢だ。ただ、足元で感染力の強いインド型(デルタ型)は拡大、30日に発表した新規感染者数は53人だった。

一方で、ワクチン接種は遅れている。英オックスフォード大の研究者らでつくる「アワー・ワールド・イン・データ」によると、NZで2回のワクチン接種を完了した人は28日時点で全人口の22%だ。ラジオNZは「先進国で最低水準」としたうえで、ウイルスの封じ込めに成功したために「大臣らは他国のようにワクチン承認を急がなかった」と解説した。

NZでは現状、使用ワクチンをファイザーに限定している。オタゴ大学のマイケル・ベーカー教授(公衆衛生)は「安全性や効果に加え、(接種業務を)シンプルにするためだったが、(ファイザーからの)供給に制約があった」と指摘する。

アーダーン氏はコロナ対応などが高く評価され、同氏が率いる労働党は2020年の総選挙で圧勝した。しかし接種の遅れや長引く規制は今後、政権の支持率を引き下げるリスクもはらむ。

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