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ベトナム、2022年は実質8%成長 09年以降で最高

【ハノイ=大西智也】ベトナム統計総局は29日、2022年の実質国内総生産(GDP)が前年比8.02%増だったと発表した。厳格だった新型コロナウイルスに関連する移動制限が緩和され、個人消費が大きく回復した。公表データで遡れる09年以降で最も高い成長率になった。

人口約1億人のベトナムは経済成長に伴い中間所得層が厚みを増している。有望市場を取り込もうと、外資系を中心とした小売業の新規出店が続いている。個人消費などの最終消費支出は7.18%増えた。

22年の総輸出額は前年比11%増の3710億ドル(約49兆6000億円)で過去最高を更新した。ただ、世界的な景気減速懸念で輸出は11月から前年同月を下回っている。

10~12月期の成長率は前年同期比5.92%と、13.71%だった7~9月期から減速した。経済成長は鈍化しているとの見方が強まっている。

アジア開発銀行(ADB)は12月中旬、23年のベトナムの成長率が6.3%になるとの見通しを発表している。12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比4.55%上昇。3カ月連続で政府が今年の目標とする4%を上回った。インフレは個人消費や外資系企業の動向にも影響与えるため、政府は警戒感を強めている。

みずほリサーチ&テクノロジーズの越山祐資エコノミストは「ベトナムは中長期的に個人消費の伸びが成長率を支えるが、23年は米国景気の動向が景気に大きなインパクトを与える可能性がある」と指摘する。

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