EUタクソノミーとは 環境配慮の経済活動を認定
きょうのことば
▼EUタクソノミー 欧州連合(EU)が定めた環境に配慮した経済活動かを認定する基準。タクソノミーは「分類」を表す英語で、パリ協定とSDGs(持続可能な開発目標)を達成するため、環境的に持続可能な投資を促す狙いがある。企業や投資家にタクソノミーに適合する事業や投資割合の開示を求め、グリーンな事業に向かいやすくする。

「気候変動の緩和」や「生物多様性と生態系の保護と回復」などの目標を掲げる。環境への貢献の高い企業が資金面などで優遇を受けやすい仕組みで、後ろ向きな「ブラウン」とみなされれば事業活動で不利になる。
2022年からの適用開始を目指す。現時点では、EU域内の企業及び現地法人に対する適用が想定されているが、今後適用される範囲が拡大され、EU域内の投資家を株主に持つ日本企業も情報開示が求められる可能性もある。EUタクソノミーは基準が厳しすぎるとの指摘や、世界共通のタクソノミーが必要との意見もある。