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NZ乳業フォンテラ、ブラジル事業売却へ 170億円規模

【シドニー=松本史】ニュージーランド(NZ)の乳業最大手、フォンテラはブラジル事業を売却する。ネスレ(スイス)との合弁企業「デイリー・パートナーズ・アメリカス(DPA)ブラジル」について、フランス同業のラクタリスに売却することで合意した。売却額は約2億1000万NZドル(約170億円)。

競争当局の承認などを経て、2023年半ばまでの売却完了を見込む。フォンテラのマイルス・ハレル最高経営責任者(CEO)は声明で「売却により、我々の戦略の中核である(NZでの乳製品生産や輸出)事業に優先的に資源を配分できるようになる」と述べた。

DPAは03年にフォンテラとネスレが中南米全域での乳製品生産と販売を目的に設立した。その後、事業を縮小。現在は2工場が稼働し、約1300人を雇用する。フォンテラは20年1月に売却方針を示していたが、新型コロナウイルス禍で交渉が遅れていた。

フォンテラは01年、2つの酪農協同組合が合併して発足した。NZに加えオーストラリアや中国、中南米に事業を拡大したが、ブランド力を生かせずに苦戦。19年にCEOに正式就任したハレル氏は中国で運営する農場を売却するなど、海外事業の大幅な見直しを進めている。

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