/

香港国安法で初の有罪判決 国家分裂扇動とテロ活動罪

唐英傑被告は「光復香港」の旗を掲げたバイクで警官をはねた(2020年7月)=AP

【香港=木原雄士】香港の高等法院(高裁)は27日、香港国家安全維持法(国安法)の国家分裂扇動罪とテロ活動罪に問われた男性に有罪判決を言い渡した。同法の有罪判決は初めて。量刑は後日、宣告される。陪審員の参加が認められず、行政長官が指名した裁判官だけで判決を下す香港では異例の裁判となった。

唐英傑被告は国安法施行直後の2020年7月1日、大規模デモのスローガン「光復香港 時代革命(香港を取り戻せ 時代の革命だ)」の旗を掲げてバイクで繁華街を走り回り、制止しようとした警察官をはねた。

裁判では「光復香港」が国家分裂を意味するのかどうかが焦点になった。専門家の見解は分かれたものの、裁判官は「被告はスローガンが中国からの香港分離を意味すると理解していた。スローガンを見せることで、意図的に他人を扇動した」として、有罪と判断した。

このスローガンは日本や欧米の香港支援デモの際に広く使われている。今後、香港当局が国安法違反とみなす可能性もある。

唐被告は罪状を否認し、裁判への陪審員の参加を求めたが、認められなかった。香港では重大な刑事事件の裁判に市民が陪審員として参加するのが一般的だ。国安法は陪審員抜きの裁判も可能にしており、司法の独立性が保てるのか疑問の声も出ている。

国安法は20年6月末に施行された。26日までに同法違反容疑で138人が逮捕され、76人が起訴された。27日には蘋果日報(アップル・デイリー)創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏の公判も開かれた。今後、司法手続きが徐々に進む見通しだ。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン