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韓国政府、李明博元大統領の恩赦決定 懲役刑を免除

【ソウル=恩地洋介】韓国政府は27日の閣議で、在任中の収賄や横領の罪で懲役17年の実刑判決が確定した李明博(イ・ミョンバク)元大統領(81)の特別赦免(日本の恩赦に相当)を決めた。残る15年余りの刑期は免除され、選挙権や被選挙権も復権となった。

李氏は文在寅(ムン・ジェイン)前政権下の2020年10月に懲役17年の実刑判決を受け、ソウル近郊の安養刑務所に収監された。尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が発足した後の22年6月、健康状態を理由に懲役刑の執行停止が決まり、一時的に釈放されていた。

尹政権の幹部には、同じ保守系の李政権下で幹部を務めた人物が多い。李氏の特赦で保守勢力の結束を強め、政権支持率の回復につなげる狙いもある。

在任中の罪に問われた大統領経験者が、政権交代を機に特赦となる事例は多い。17年に大統領を罷免された朴槿恵(パク・クネ)元大統領は懲役22年が確定したが、4年9カ月の収監生活を経た21年末に文政権が特赦を決めた。

1997年には当時の金泳三(キム・ヨンサム)大統領が、軍事クーデターへの関与などで無期懲役が確定した全斗煥(チョン・ドゥファン)、懲役17年の判決を受けた盧泰愚(ノ・テウ)両元大統領を特赦した。

韓国政府は28日付で、李氏を含む政治家や公職者ら合計1373人の特別赦免を発表した。

文前大統領の側近である金慶洙(キム・ギョンス)元慶尚南道知事も対象となったが、選挙権や被選挙権の復権は認めなかった。金氏は国会議員だった16年にインターネットで不正な世論操作をした罪に問われ、懲役2年の実刑が確定した。

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