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ペトロナス、前期6200億円の最終赤字 燃料需要が低迷

世界的に脱炭素の流れが加速しており、ペトロナスの経営は構造改革を迫られている=ロイター

【シンガポール=中野貴司】マレーシアの国営石油大手ペトロナスが26日に発表した2020年12月期決算は最終損益が238億リンギ(約6200億円)の赤字(前の期は330億リンギの黒字)となった。新型コロナウイルスの感染拡大で輸送用燃料の需要が低迷したほか、世界的な脱炭素の流れを踏まえ、多額の減損損失の計上を迫られたことが響いた。

ペトロナスによると、通期ベースでの最終赤字の計上は、ほぼ売り上げがなかった1974年の設立当初を除き、初めてとなる。テンク・ムハンマド・タウフィク社長兼グループ最高経営責任者(CEO)は同日の記者会見で「エネルギー業界は新型コロナと需給の不均衡という2つのショックを経験し、根本的な変化に直面している」と語った。四半期ベースでも、20年10~12月期が20億リンギの最終赤字と3四半期連続の赤字となった。

20年12月期の売上高は1787億リンギと、前の期に比べ26%減少した。マレーシアでは新型コロナの感染を抑制するため経済活動や外出が制限され、ガソリンなど石油製品の消費が落ち込んだ。世界的な景気悪化でエネルギー価格が低迷したことも下押し要因となった。ペトロナスは需要の低迷を受け、保有資産の評価を見直し、326億リンギの減損損失の計上に踏み切った。

ペトロナスは国軍によるクーデターが発生したミャンマーでエネルギー開発などを手がけている。テンク・ムハンマド・タウフィク氏は「社員や契約先の企業と常に連絡を取り、安全を確保しながら、現段階では通常通り操業を続けている」と述べた。

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