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日韓GSOMIA「尊重すべき」 李候補の外交ブレーン

韓国大統領選 キーパーソンに聞く

3月9日の投開票まで100日を切った韓国大統領選は、与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補と、保守系野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検察総長の一騎打ちの構図で、接戦を展開している。両陣営の幹部などキーパーソンに大統領選の展望や政策について聞いた。1回目は李候補の外交ブレーンとして知られる李鍾奭(イ・ジョンソク)元統一相。

――外交は現政権の路線を継続する立場ですか。

「文在寅(ムン・ジェイン)政権の対外政策を補完、継承する考え方だ。理念や価値よりも、国益中心で柔軟性のある『実用外交』を掲げている」

「南北統一は長期的な目標だ。当面の間、重要なのは現在の敵対的な状態を解消し、平和的に共存することだ。互いに行き交い、交流と協力による共同繁栄を実現し『事実上の統一』をすることを追求する」

――公約は対北朝鮮制裁の緩和を唱えています。

「北朝鮮の核問題は1度に解決できない。非核化措置と、相応する制裁緩和を段階的かつ同時に進める。合意に違反したら制裁を復活させる『スナップバック』方式で交渉すべきだ」

「米朝は互いの不信感が強い。協議を続けても、双方は一回も利益を実感できなかった。小さな成功を積み重ねることが重要だ」

――米中対立に韓国はどう対応しますか。

「韓国の外交安全保障の根幹が韓米同盟であることは間違いない。かといって、中国との親善協力も中断できない。韓国は国内総生産(GDP)の4割を輸出に頼り、貿易の4分の1を中国との経済協力に依存している」

――李在明候補は「日韓関係を改善する」と言っています。

「李候補は日本への強い姿勢が目立つが、指導者としての問題意識は別だ。現状のような韓日関係を続けてはいけない」

「元徴用工問題は、とても複雑で難しい課題だ。日本は認めたくないだろうが、韓国の行政府は司法判決に関与できない。解決策についてここで話すことはできないが、韓国も日本も果敢に未来に向かわなくてはならない」

――日米韓の安全保障協力にはどう臨みますか。

「3カ国協力への評価は様々だ。日本が韓国に対して経済安全保障の観点から輸出規制措置を取りながら、安保協力をするのは矛盾している」

「対北朝鮮では、韓米間に世界最高水準の情報監視体制がある。個人的に韓日の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の必要性には懐疑的だが、国家間合意はむやみに破棄はできず、尊重しなければならない」

(ソウル=恩地洋介)

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