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人工クモ糸のスパイバー、初の量産工場 タイで21年中に稼働

スパイバーのタイの量産工場(29日、タイ中部ラヨーン県)

【バンコク=岸本まりみ】慶応義塾大学発のスタートアップ、スパイバー(山形県鶴岡市)は29日、タイで同社初となる量産工場の開所式を開いた。構造タンパク質素材「ブリュード・プロテイン」の原料を年に数百トン生産する。同社は人工クモ糸と呼ばれる高機能バイオ素材で注目を集める。早期の黒字転換に向け、2021年末までに生産を始める見通しだ。

タイ中部ラヨーン県の工業団地内に工場を開設した。敷地面積は2880平方㍍で、投資額は非公開としている。サトウキビやキャッサバを原料に、微生物の発酵によってタンパク質素材「ブリュード・プロテイン」の原料となるパウダーを生産。山形県の本拠地に輸出し、製品化する。

タイ工場は日本の試験的生産工場に比べ、約100倍の生産能力を持つ。

スパイバーのタイ工場の開所式(29日、タイ中部ラヨーン県)

同社のタンパク質素材は原材料を石油に依存せず、海の中でも生分解されるなどの特徴を持つ。オンラインで開所式に参加したスパイバーの関山和秀代表は「タンパク質素材は社会的要請に応え、持続可能な素材の選択肢を広げる」とあいさつした。

タイ投資委員会(BOI)のドゥアンチャイ長官は「初の海外拠点としてタイを選んでくれたことはうれしい」と述べ、「バイオテクノロジーはタイ政府が力を入れている分野であり、長期の減税などを提供できる」と語った。

同社は07年に創業した。19年12月期の営業損失は約50億円。

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