習近平氏「地域安定に積極寄与」 金正恩氏に返答

【ソウル=細川幸太郎】北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席から、金正恩(キム・ジョンウン)総書記宛ての電報が届いたと報じた。金氏が送った北京冬季五輪成功の祝電への返答で、祝電に謝意を示した上で「地域の平和と安定、発展、繁栄のために積極的に寄与する用意がある」とした。
習氏の電報は21日付。金氏は冬季五輪閉幕後に習氏に向けて「戦略的協力を強化して米国と追従勢力の露骨な敵視政策と軍事的威嚇を粉砕し、習主席と共に朝中を不敗の関係として平和な世界の建設へ積極的に寄与する」などと祝電を送っていた。
一方、ロシアによるウクライナ侵攻について、北朝鮮は現時点で、公式メディアなどを通じて立場を表明していないもようだ。13日には外務省ホームページで、米国と北大西洋条約機構(NATO)がロシアへの軍事的な威嚇を強めているとして米国を非難する記事を掲載していた。

金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。