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台湾・国民党、新主席に朱氏 米中「バランス」派で再建

台湾最大野党、国民党の新しいトップに就く朱立倫氏(25日、新北市)=国民党提供

【台北=中村裕】台湾最大野党の国民党は25日、党主席選挙を実施し、元主席の朱立倫氏(60)が当選した。朱氏は党内の実力者で、2016年1月に主席を退任して以来、久々のトップに返り咲く。親中色の強い同党の支持率が過去最低水準にまで落ち込むなか、24年の次期総統選に向け、どこまで党の立て直しを急げるかが焦点だ。

党主席選には4人が立候補した。約37万人の党員投票で争われ、朱氏が現職の江啓臣氏(49)や元台湾大教授の張亜中氏(66)らを退けた。得票率は朱氏が45.8%、2位は張氏で32.6%、江氏は3位で18.9%だった。投票率は50.7%。

選挙戦は4人がいずれも中国との融和を打ち出す混戦となった。統一志向を持つ親中派の張氏が終盤戦で勢いも見せたが、最後は、朱氏が米国との関係も重視するバランスの良さをアピールし、党内実力者の安定感もあり、得票数を伸ばした。

朱氏は同日、「国民党の団結が、私の最大の責務となる」と語り、党の立て直しに全力を注ぐ決意を示した。任期は4年。

国民党は、蔡英文(ツァイ・インウェン)総統率いる対中強硬路線の与党・民主進歩党(民進党)に20年の総統選で大敗して以降、勢いを失っている。大敗した責任で前主席が辞任し、現職の江氏が20年3月、若手のホープとして党主席に就いた。ただ、中国から統一圧力が強まるなか、党改革を模索するも、依然として中国との融和を目指す基本方針に、むしろ、台湾人の支持を失った。

政治大学の選挙研究センターが1992年から実施する支持政党調査によると、7月公表の最新調査で、国民党の支持率は18.7%と過去最低水準となった。民進党は同31.4%で大差が付いている。

台湾では来秋、統一地方選を控える。24年の総統選の前哨戦で、国民党は今回の主席選を機に立て直しを急ぐ。

一方、民進党関係者は、国民党の党主席選の結果を受け「中国と米国と、両方ともにうまく付き合える朱氏が国民党のトップになったことは、民進党としてはやりにくい。一番嫌な結果となってしまった」と語った。

朱氏は、父親が中国・浙江省に本籍を持つ外省人で、馬英九前総統と並ぶ国民党の中心的な人物だ。8年間、総統を務めた馬氏の後を継ぐ形で、16年1月の総統選に立候補したが、蔡氏に敗れている。

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