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ミャンマー民主派の国連大使、総会演説を見送りへ

2019年3月、国連人権理事会で演説するミャンマーのチョー・モー・トゥン氏=ロイター

【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマー国軍のクーデターを非難し、実権を掌握した国軍から離反したチョー・モー・トゥン国連大使が、27日に予定されていた国連総会での一般討論演説を見送ることが分かった。ロイター通信が24日、国連報道官の話として伝えた。一方、国連大使の地位は当面維持することが認められる。

チョー・モー・トゥン氏は2月、国連総会の会合でクーデターを非難し、その直後に国軍は同氏の「解任」を発表した。国軍は別の人物を後任にすえたい意向だが、民主派勢力がつくった「挙国一致政府(NUG)」は同大使を支持している。国連での代表権を巡って対立がある場合、総会のもとにおかれる信任状委員会で議論され、その勧告に基づいて総会で決定する。

米誌フォーリン・ポリシーは、信任状委員会のメンバーでもある米国と中国が水面下で調整し、チョー・モー・トゥン氏が発言を控えるかわりに、代表権問題を一旦棚上げにすることで合意したと伝えていた。欧州連合(EU)や東南アジア諸国連合(ASEAN)も非公式に同意しているという。国連総会の規則に基づき、結論が出るまでは現職のチョー・モー・トゥン氏が国連大使の職務を続けることになる。

チョー・モー・トゥン氏の演説が見送られた一方、国軍側も国連の場で政権奪取の正当性を主張する機会を封じられた。国軍は23日、チョー・モー・トゥン氏が総会関連の会合への出席が認められたことについて「(民主派勢力による)暴力行為と不安定化を助長する」という内容の抗議声明を出すなど、神経をとがらせている。

信任状委員会は会期ごとに総会議長が指名する9カ国の委員で構成し、例年は10~11月に開かれる。ただ過去には、信任状委員会でも結論を示さずに現職大使の続投を事実上認めたり、空席にしたりした例もある。

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ミャンマー国軍は2021年2月1日、全土に非常事態を宣言し、国家の全権を掌握したと表明しました。 アウン・サン・スー・チー国家顧問率いる政権を転覆したクーデター。なぜ起きたのでしょうか。 最新ニュースはこちら。

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