トヨタ、中国の海馬汽車と提携 燃料電池システム供給

【香港=川上尚志】トヨタ自動車は24日、中国の中堅自動車メーカーの海馬汽車と燃料電池車(FCV)の研究や商業化で提携したと発表した。まずトヨタが海馬の乗用車に燃料電池システムを供給して検証を進める。トヨタが中国の乗用車メーカーに同システムを供給するのは初めてという。
両社は2023年中に、海馬が地盤とする中国南部の海南島で、トヨタの燃料電池システムを搭載した海馬の乗用車を投入して運行実験をする計画だ。燃料電池を搭載する車両の規模や、商業化の時期などは明らかにしていない。
トヨタは中国でFCV関連事業に注力している。中国の清華大学や国有自動車大手と組みFCVのシステム開発の合弁会社を20年に設立し、FCVのバスに動力システムなどがすでに採用されている。22年末には数量限定でFCVの乗用車「ミライ」を発売した。
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