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香港アップル・デイリー廃刊「雨の中のつらい別れ」

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24日、多くの人が最後のアップル・デイリーを買い求めた=AP

【香港=木原雄士】「雨の中のつらい別れ」。香港紙・蘋果日報(アップル・デイリー)は24日、最後の新聞を発行して26年の歴史に幕を閉じた。通常の10倍以上となる100万部を印刷。繁華街の販売店には未明から同紙を買い求める市民が長い列をつくり、廃刊を惜しんだ。

蘋果日報は香港で民主派支持を鮮明にするほぼ唯一の日刊紙だった。2020年6月施行の香港国家安全維持法により幹部が相次ぎ逮捕され、資産も凍結されたため経営が行き詰まった。紙の新聞は24日付が最後となり、オンライン版も24日未明に記事が閲覧できなくなった。

最後の新聞となった24日付のアップル・デイリー

24日付紙面では1面トップに「香港人が雨の中でつらい別れ」という見出しと、同紙本社の前に集まった多くの支持者の写真を掲載した。創刊からの歴史を振り返る別刷りには「香港人への別れの手紙」を載せた。

早朝から買い求める人が相次ぎ、コンビニエンスストアでは売り切れが続出した。20代の女性は「政府は香港を単なる中国の一都市にしようとしている。(一国二制度の期限である)2047年がもう来てしまう」と大きなため息をついた。創刊以来の読者という40代の主婦は「香港人の声を代弁する唯一の新聞だった」と話した。

23日夜、最後の編集作業を進めるアップル・デイリー幹部=ロイター

同紙は23日夜、最後の新聞制作を進める編集フロアを報道陣に公開した。作業を終えた編集者らが同僚と記念撮影して別れを惜しむ場面もあった。本社の周りに集まった支持者は感謝の言葉を口にした。

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