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中国共産党、創立100年で軍事パレード実施せず

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2015年9月、北京の天安門前をパレードする軍事車両=写真 柏原敬樹

【北京=高橋哲史】中国共産党は23日に開いた記者会見で、7月の党創立100年に合わせて軍事パレードを実施する予定はないと明らかにした。欧州連合(EU)や米英カナダが相次いで対中制裁に踏み出す状況下で、いたずらに中国脅威論をあおるのは得策でないと判断した可能性がある。

人民解放軍を統括する中央軍事委員会の傘下にある政治工作部の李軍少将が「建党100年の祝賀活動に軍事パレードは入っていない。全軍の将兵はそれぞれの持ち場で党の100歳を祝う」と語った。

中国共産党の記者会見(23日)

中国は習近平(シー・ジンピン)国家主席の就任後、2015年9月と19年10月の2回、北京の天安門広場で大規模な軍事パレードを実施した。習氏はとりわけ党の創立100年を重視しており、今年に入って党史の学習運動などの記念活動を展開している。7月1日の党の創立記念日には、天安門広場で軍事パレードを挙行するとの見方が根強かった。

「党軍」批判を意識か

共産党が早い段階でそれを打ち消したのは、米欧が対中批判を強めていることを意識した可能性がある。米国、英国、カナダは22日、少数民族ウイグル族への不当な扱いが人権侵害にあたるとして中国政府当局者らへの制裁を発表した。欧州連合(EU)に続く制裁の発表で、主要国が足並みをそろえた格好だ。

人民解放軍は実質的に共産党直属の「党軍」であり「国軍」ではない。しかし、表向きはそれを曖昧にしている。党の創立100年の祝賀活動として軍事パレードを行えば、人民解放軍が「党軍」であると認めたことになり、米欧が一党支配への批判を強める可能性があった。

軍事パレードを実施しなくても、人民解放軍が「党軍」である事実は変わらない。李軍氏は記者会見で「習主席の重要指示を断固として貫徹し、人民の軍隊に対する党の絶対的な指導という越えてはならない一線をしっかり守り抜く」と強調した。

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