ファーウェイ、新型スマホ3種類発売 折り畳み式など

【香港=川上尚志】中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)は23日、3種類の新しいスマートフォンを24日から順次発売すると発表した。カメラや電池の性能を高めた機種や、折り畳み式などをそろえる。同社は米国の制裁によりスマホ事業で大きな打撃を受けているが、新製品の投入で事業の継続をアピールする。
旗艦スマホの「Mate」シリーズでは折り畳み式の「X3」を発売する。パネルなどの材料を見直し従来機種より2〜3割重量を減らし、厚みも5割減らした。別の旗艦スマホ「P」シリーズでは「60」を投入。カメラの性能を向上させて暗い場所でも鮮明な写真を撮影できる。
価格はMateX3が1万2999元(約25万円)からで、P60は4488元から。このほか1299元からの「暢享60」も発売する。いずれも高速通信規格「5G」には対応せず、1世代前の規格「4G」を活用する。基本ソフト(OS)は独自開発した「鴻蒙(ホンモン、英語名ハーモニー)」を搭載する。
ファーウェイは米政府の輸出規制を受け、5Gに必要な高性能な半導体の調達が厳しく制限されている。輸出規制が強化される前の2020年4〜6月期には世界のスマホの出荷台数で初めて首位に立ったが、現在は低迷している。
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