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ミャンマー国軍、スーチー氏を刑務所に移送 現地報道

(更新)

【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマーの複数のメディアは22日、首都ネピドー近郊の施設に軟禁中だった民主化指導者アウンサンスーチー氏の身柄が同日、刑務所内の専用施設に移されたと報じた。2021年2月のクーデターで全権を掌握した国軍当局はスーチー氏を汚職の罪などで刑事訴追しており、今後の審理は刑務所内に設けた法廷で続ける。

現地報道によると、スーチー氏はネピドー刑務所の敷地内に設けられた同氏専用の建物に移された。刑務所周辺一帯には厳戒態勢が敷かれたという。拘束期間が長期にわたることを見越し、より厳しく監視できる体制を整える狙いがあるとみられる。

国軍のゾーミントゥン報道官も23日、報道機関向けの声明で「スーチー氏はすでに有罪判決を受けており、22日に刑務所に移された」とし、報道内容を認める声明を出した。他の受刑者とは別の施設に収容されているとも説明した。

スーチー氏は裁判所の法廷ではなく、特別に設けられた法廷で裁判を受けている。裁判の関係者によると、担当判事は21日の公判で、今後の審理を刑務所内に新設された建物で行うと通告していた。

国軍は2021年2月のクーデターでスーチー氏を拘束し、首都ネピドーの自宅に軟禁した。その後、5月下旬にネピドー近郊の施設に身柄を移した。12月に有罪判決が出た後も刑務所には収監せず、身の回りの世話をする使用人らとともに軟禁していた。刑務所に移送後の使用人らの扱いがどうなるかは明らかになっていない。

スーチー氏は19日、拘束後2回目の誕生日を迎え、77歳となった。同日、SNS(交流サイト)には同氏の健康と解放を願ってデモ行進する人々の写真や動画が相次いで投稿された。

スーチー氏を巡っては、東南アジア諸国連合(ASEAN)特使を務めるカンボジアのプラク・ソコン副首相兼外相らが面会を要請してきたが、国軍側は刑事被告人であることを理由に認めていない。カンボジア政府関係者によると、プラク・ソコン氏は29日からミャンマーを再訪する予定だ。

スーチー氏の弁護団はメディアや外交団との接触が禁じられ、裁判は非公開。スーチー氏はこれまでに19件の罪で起訴され、このうち無線機を無許可で取得したなどとして6件で有罪判決を受けた。刑期は合計で禁錮11年となった。汚職防止法違反や国家機密法違反など13件では現在も審理が続いている。

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ミャンマー国軍は2021年2月1日、全土に非常事態を宣言し、国家の全権を掌握したと表明しました。 アウン・サン・スー・チー国家顧問率いる政権を転覆したクーデターを巡る最新ニュースはこちら。

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