シンガポール、屋内マスク着用以外のコロナ規制を撤廃へ

【シンガポール=谷繭子】シンガポール政府は22日、屋内におけるマスク着用義務以外の新型コロナウイルス関連の行動規制を26日に撤廃すると発表した。新規感染が縮小傾向にあるため、ビジネスや社会活動をほぼ通常通りに戻し、経済回復を急ぐ。
職場への出勤は、これまで定員の75%が上限だったが、全員が出勤できるようになる。レストランや店舗の人数制限や、他人との距離確保の規制も撤廃。感染者の追跡は終了し、モールなど建物に入る時に義務付けていたアプリによる入場登録もほとんどの場所で不要となる。
海外から入国する際のコロナ検査は、ワクチンを2回接種済みなら26日からは不要となる。ただワクチンを完了していない外国人は、原則入国を認めない。
シンガポールでは3月末に屋外のマスク着用義務の解除などの規制緩和をした。それでも新規感染者数や入院患者数は減少を続けているため、もう一段の緩和に踏み切った。屋内や公共交通機関内でのマスク着用義務は残るが、生活はコロナ以前に大きく近づく。
ワクチン未接種の人のモール入場禁止や、出勤禁止の措置も撤廃する。500人超が集まるイベントやダンスフロアのあるナイトクラブ、飲食店への入場は例外で、これまで通りワクチン接種済みを条件とする。