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キャピタランド、不動産投資を分離へ 運用規模9.3兆円

新生キャピタランドはアジア最大の不動産投資運用会社になる=ロイター

【シンガポール=谷繭子】シンガポールの政府系不動産大手、キャピタランドは22日、不動産投資事業を分離する計画を発表した。新会社キャピタランド・インベストメント・マネジメント(CLIM、クリム)を設立し、シンガポール取引所(SGX)に上場する。クリムの資産運用額は1150億シンガポールドル(約9兆3000億円)と、不動産投資の専業ではアジアで最大規模になるという。

9月末までに株主総会を開き、承認が得られれば再編を実施する。キャピタランドのサービスアパート子会社「アスコット」もクリムの傘下に入れる。クリムは年内の上場を目指す。

キャピタランドは住宅やオフィス、工業団地などの開発会社として事業を継続する。キャピタランドが開発した物件をクリムや傘下の不動産投資信託(REIT)が買い取るなど密接な連携を保つという。

キャピタランドには現在、政府系投資会社のテマセク・ホールディングスが52%出資している。クリム株とキャピタランド株を交換することで、テマセク以外の持ち分も含め、クリムはキャピタランドと同じ株主構成になるようにする。キャピタランドはテマセクの事実上の全額出資子会社となり、上場は廃止する。

クリムの最高経営責任者(CEO)となるリー・チークン・キャピタランド・グループCEOは同日の記者会見で「不動産開発は(投資業と比べ)株式市場で評価が低い」と述べた。新会社では「3年以内に資金をリサイクルする」とし、資金を効率よく回すことで株主価値を引き上げる考えを示した。

キャピタランドはコロナ禍で不動産評価額が下落した影響で、2020年12月期決算は15億7000万シンガポールドルの最終赤字になった。ただ、リーCEOは「当社の不動産は中国とシンガポールが大半で、最悪期は過ぎた。回復、成長の段階に入った」と述べた。

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