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量子計算でミャンマーのゴミ収集最適化 日本工営など

ミャンマーではごみ収集作業の効率化が課題となっている(22日、ヤンゴン)

【ヤンゴン=新田裕一】日本工営は22日、人工知能(AI)スタートアップのグルーヴノーツ(福岡市)と組み、ミャンマーのごみ収集を最適化する事業を始めると発表した。量子コンピューターを使い、最も効率的な収集ルートや収集車の配備台数を導き出す。将来は交通システムの計画策定など、環境に配慮した都市開発にも活用していきたい考えだ。

量子コンピューティングをクラウド上で提供するグルーヴノーツの「マゼランブロックス」を使い、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで、ごみ収集車の台数を抑えながら市内の集積場を効率的に回る最短ルートを算出する。

グルーヴノーツは2019年、三菱地所と共同で東京・丸の内エリアの26棟のオフィスビルから出るごみ収集を効率化するシミュレーションを実施した。収集車の台数やルートなど理論上の組み合わせは10の740乗通り。従来型のコンピューターで全てを計算して比較することは現実的に不可能だったが、量子コンピューターを使うことで瞬時に最適な組み合わせを求めることができたという。走行距離や配備台数を半分以下に減らせることを示した。

ミャンマーでは経済成長に伴い都市人口が急速に増えている。日本工営によるとヤンゴンの廃棄物収集量は11年からの5年間で約1.7倍に増加しており、収集効率の改善が政策課題となっている。

日本工営は各国で政府開発援助(ODA)のコンサルタント事業を手がけている。量子コンピューターなど日本企業が持つ最先端技術をアジア新興国の都市に展開し、環境問題を解決するビジネスにつなげる。日本工営とグルーヴノーツは今回の協業を皮切りに、都市交通の効率化など他のテーマで連携することも視野に入れている。

今回の事業は、環境省が推進する二酸化炭素の排出削減に向けた都市間連携事業の一環。ヤンゴンの姉妹都市で、廃棄物処理のノウハウ移転でヤンゴン市当局に協力している福岡市も参加する。

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