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中国企業、初のコロナ治療薬 新興ブリー「海外供給も」

【大連=渡辺伸】中国企業が同国企業で初めての新型コロナウイルス向けの治療薬を投入する。香港上場の製薬会社、騰盛博薬生物科技(北京市、ブリー・バイオサイエンシズ)は9日、国家薬品監督管理局から国内販売の承認を得たと発表した。広報担当者は日本経済新聞に対し、海外にも供給する方針を示した。

同管理局も8日夜、応急的に承認したと発表した。発症した成人についての使用を認め、12~17歳については条件付きの承認とした。生産量や販売開始時期は不明だ。

ブリーは清華大学と深圳市の病院と組み、感染者の体内から取り出した抗体を活用した注射形式の薬を開発した。臨床試験(治験)で症状が悪化するリスクの高い患者に投与したところ、入院・死亡するリスクが80%減った。米国の薬品当局にも緊急使用の許可を申請中だ。

米国とブラジル、南アフリカ、メキシコ、アルゼンチン、フィリピンで治験を実施した。広報担当者は「海外供給はまず治験を実施した国に重点を置く。そのほか高度な治療体制が足りない国への参入も進める」と述べた。

ブリーは英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)の元幹部、洪志・最高経営責任者(CEO)らが2017年に設立した民間企業。21年7月に香港取引所に上場した。

中国政府が敷く「ゼロコロナ政策」により、国内の新規感染者は少ない。中国が進めるコロナワクチン外交と同様に、治療薬でも海外供給の規模が今後の注目点となる。

米製薬大手のファイザーやメルクもコロナ治療薬を開発しており、世界で開発競争が加速している。

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