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豪カジノにブラックストーンが買収提案 6700億円規模

クラウン・リゾートは買収提案を今後精査する(シドニー)=AP

【シドニー=松本史】オーストラリアのカジノ大手クラウン・リゾートは22日、米投資ファンドのブラックストーンから買収提案を受けたと発表した。ブラックストーンはすでにクラウンの株式9.99%を保有しており、残る全株の買収を目指す。クラウンは「提案を精査する」としている。

豪メディアによると、成立した場合の買収総額は80億豪㌦(約6700億円)になる見通しだ。ブラックストーンは2月18日以降のクラウン株の売買高加重平均価格に19%上乗せした1株当たり11.85豪㌦を提示した。

クラウンの2020年6月期の売上高は前の期比24%減の22億3700万豪㌦、純利益は同80%減の7900万豪㌦。豪州政府は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、20年3月に厳しい外出規制を導入し、外国人の入国も原則禁止した。クラウンのカジノも一時営業を停止した。再開後も入国規制により高額な賭け金を使う海外客は戻っていない。

クラウンはメルボルンとパースでカジノを運営しており、20年12月にはシドニーにも高級ホテルや商業施設を併設した統合型リゾート(IR)「クラウン・シドニー」を開業した。ただ、シドニーのあるニューサウスウェールズ(NSW)州の監督当局は今年2月、クラウン・シドニーのカジノ運営免許は「不適切」だと判断し、運営するには「(企業統治などで)多くの変更が必要だ」とした。現在はカジノを除いた部分に限定し事業を続けている。

クラウンを巡っては19年にメルボルンのカジノで資金洗浄(マネーロンダリング)の疑いが浮上。当局がカジノ運営免許の保有が適切かを調査していた。「不適切」判断を受けてクラウンは最高経営責任者(CEO)を含む幹部が相次ぎ辞任するなど経営の混乱が続く。

ブラックストーンは買収の条件の一つに、シドニーを含む豪国内の3カジノについて「クラウンがカジノを保有・運営するのにふさわしいという規制当局の確認」を挙げている。

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