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「米中こそ団結必要」中国外務省、バイデン氏の出方見極め

台湾問題再び火種か

中国外務省の華春瑩報道局長(1月21日、北京市)=ロイター

【北京=羽田野主】中国外務省の華春瑩報道局長は21日の記者会見で、バイデン米大統領の就任に「祝意」を表明した。バイデン氏が就任演説で「団結」にくり返し触れたことに触れ「いまの中米関係に必要なことだ」と話した。バイデン氏の対中政策の出方を見極める考えを示した。

この日の記者会見では米中関係の見通しを問う質問が相次いだが、華氏が多くの時間を割いたのはトランプ前政権への批判と不満だった。

華氏はトランプ前政権の4年間をふり返り「少数の反中政治家が私利私欲のためにウソをつき、中国と米国国民は深刻な被害を受けた」と強調した。

記者会見の後半ではトランプ前政権で国務長官を務めたポンペオ氏を名指しし「一握りの極端な反中反共の政治屋が誤った政策で中国の内政を深刻に干渉した」と語気を強めて非難した。

中国で米中関係を研究する学者の間では「予測不能だったトランプ前大統領よりバイデン氏の方が安定した関係を築きやすい」と歓迎する声が目立つ。

保守的な論調で知られる中国共産党系メディアの環球時報も21日付の社説で「バイデン政権がコロナや気候変動、経済などの問題だけでなく、大国の深刻な食いちがいをともに解決する勇気を持つように希望する」と呼びかけた。

華氏は「お互いの努力のもとで米中関係は善良な天使が邪悪な力に打ち勝つことができる」と独特の言い回しで関係の改善を主張した。トランプ前政権の批判をくり広げたのはバイデン政権が対中強硬策を続けないようにクギを刺す狙いがありそうだ。

米中関係で改めて懸念材料として焦点が当たっているのが台湾問題だ。

米国で20日に開かれたバイデン氏の就任式に、台湾の駐米代表に相当する蕭美琴氏(駐米台北経済文化代表処代表)が出席した。米大統領の就任式に台湾の駐米代表が正式に招待され、出席するのは1979年の断交後初めてとなる。

華氏は「中国の主権や安全、発展利益を損ねる行動に対しては必ず断固とした反撃をとる」と述べた。習指導部が「核心的利益」に位置づける台湾問題では譲らない考えを強調した。

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