ハリス副大統領、危機克服へ「団結を」 就任特別番組で演説

ハリス米副大統領は20日、就任を祝う特別番組で「暗黒の時代でも、私たちは夢見るだけでなく実行する」と述べ、新型コロナウイルス感染拡大や政治の分断など足元の危機を切り抜けるべく努力することを米国民に誓った。また、危機を乗り越えるために「団結し、自分たちを信じ、国を信じ、ともに成し遂げられることを信じる」ことが求められるとし、結束を呼びかけた。
ハリス氏は、南北戦争後の復興を夢見たリンカーン大統領や公民権運動を主導したキング牧師、アポロ計画の月面着陸など、米国史に残る挑戦を例示し「大いなる試みは大いなる決意を伴う」と指摘。「同様の決意が今日の米国でも表れている」と述べてコロナ禍と戦う科学者や教員、子育てに奮闘する親を称賛した。
ハリス氏のスピーチの後にはソウル歌手のジョン・レジェンドさんが「フィーリング・グッド」を披露した。人権活動家でもある黒人女性歌手ニーナ・シモンさんが歌ったことで有名な同曲には「新たな夜明け」「新たな人生」という歌詞がある。