インドネシア中銀、ペリー氏が再任 コロナ対応を評価

【ジャカルタ=地曳航也】インドネシア国会は21日の本会議で、同国中銀のペリー・ワルジヨ総裁を再任する人事を承認した。任期は5月から5年間。新型コロナウイルスの感染拡大期に金融緩和策を進め、経済の腰折れを防いだ点が評価された。ジョコ政権がめざす将来の先進国入りに向け成長を後押しする金融政策を主導する。
ペリー氏は中銀副総裁を経て18年5月に同総裁に就任した。国際通貨基金(IMF)で理事を務めた経験を持つなど国際派として知られる。コロナ禍では政府が発行する国債を中銀が直接引き受ける異例の金融緩和策を講じ、政府の財政出動を下支えした。市場にはウクライナ危機以降の物価高への対応でも手腕を評価する声がある。