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香港、ワクチン承認第一号は独製 中国製は大幅遅れ

【香港=木原雄士】香港政府は25日、独ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンを承認した。当初、承認の第1号になるとみられていた中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製のワクチンは十分なデータが得られず、別のワクチンを探すべきだとの声が出ている。

ビオンテックのワクチンは欧州製造で、上海復星医薬が治験や販売に協力している。2月下旬にもドイツから香港に到着し、老人ホームなどで接種が始まる見込みだ。

香港政府は2020年12月にシノバック、ビオンテック・復星、英アストラゼネカ・オックスフォード大学の3陣営から各750万回分の供給を受けると発表した。人口約750万人に対して、合計2250万回(1125万人)分を確保した。

シノバックのワクチンは1月下旬に香港に到着するとみられていたが、十分な治験データがそろわず、承認申請も済んでいない状況という。専門家からは第4のワクチンを確保すべきだとの声も出始めた。

香港市民の間では中国製ワクチンへの不信が根強い。香港中文大学の調査によると、コロナワクチンを接種すると答えた人の割合は37%と、60~90%とされる他国の平均を大幅に下回った。製造業者や製造国がワクチンの信頼に影響するとの回答が多かった。

香港政府への不信もコロナ対策に影を落とす。政府は昨年11月に個人の飲食店利用などを記録して感染リスクを通知するアプリ「安心出行」を開発した。ダウンロードは1月時点で43万件(人口の約6%)にとどまり、一部店舗はボイコットを呼びかけた。

政府は個人情報を収集しないと説明するものの「行動が当局に監視される」と警戒する人が多い。政府が実施した全市民を対象にしたPCR検査も、DNA情報が中国当局に筒抜けになるとの見方から参加率は2割ほどにとどまった。

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