金正恩氏の同席者、顔にモザイク 未公開の要人か

【ソウル=甲原潤之介】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は20日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記がミサイル発射訓練を視察する写真を掲載した。同氏の近くに立つ軍服姿の人物の顔にモザイク処理が施されている。韓国の聯合ニュースは、この人物が未公開の指揮官や実務者といった要人で、保安維持などの目的で特定を避けている可能性を報じた。
写真は中央に金正恩氏が座り、左側に韓国政府が娘の「キム・ジュエ」だと推定している少女が立つ。金正恩氏の後方と右側に軍服姿の人物が計4人写る。このうち1人はサングラスとマスクを着けたうえ、モザイクをかけて顔をわからなくしている。
韓国統一省の報道官は20日の記者会見で「写真上では人物を識別するのが難しい。関係機関などと共に分析する」と話した。聯合ニュースは今回のようなモザイク処理を「異例」だと伝えた。
朝鮮中央通信によると、発射訓練には強純男(カン・スンナム)国防相のほか、戦術核運用部隊を指揮する連合部隊長、ミサイル総局の指揮官、核兵器研究所のメンバーらが同席した。

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