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ミャンマー国軍総司令官、ロシア訪問 緊密関係アピール

2018年、軍の訓練で敬礼するミン・アウン・フライン国軍総司令官=ロイター

【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマーの国軍系テレビは20日、ミン・アウン・フライン国軍総司令官がロシアに向けて同日出発したと発表した。外国訪問は4月の東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に次ぎ、クーデター後2回目。国際社会での孤立が深まるなか、ロシアとの緊密な関係をアピールする狙いがあるとみられる。

国軍系テレビによると、モスクワで開かれる安全保障関連の会議に出席するためという。航空機の航路を追跡する「フライトレーダー24」によると、搭乗機は同日夕にモスクワに到着したもようだ。

国連総会は18日、ミャンマーへの武器の流入を防ぐよう求める決議を賛成多数で採択したが、ロシアは中国などとともに棄権した。ロシア代表団は国軍のクーデターについて「内政問題」としたうえで、「決議案はミャンマー国内の複雑な状況への理解を欠いている」と指摘した。

国軍はロシアと蜜月の関係にある。ロシアは3月、ミャンマーの首都ネピドーで行われた国軍記念日の軍事パレードにフォミン国防次官を派遣した。中国やインドなどの近隣国も大使館の駐在武官を派遣したが、本国から政府高官を送り込んだのはロシアだけだ。フォミン氏はミン・アウン・フライン氏との会談で「ミャンマーは東南アジアとアジア太平洋地域全体におけるロシアの戦略的パートナーだ」と述べた。

ミン・アウン・フライン氏は、クーデターの前から何度もロシアを訪問してきた。国軍は近年、兵器の近代化に力を入れ、ロシアから戦闘機を調達するなど結びつきを強めていた。軍備調達を中国一国に依存するのを避ける狙いもあるとみられる。

ロシアにとってミャンマーは有力な武器輸出先だ。英字紙モスクワ・タイムズによると、ミャンマーは2月に1500万ドル(約16億円)相当のレーダー機器をロシアから輸入した。5月にはミャンマー国軍の空軍司令官が、ロシア最大のヘリコプター展示会「ヘリロシア」の開催に合わせて同国を訪問した。

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ミャンマー国軍は2021年2月1日、全土に非常事態を宣言し、国家の全権を掌握したと表明しました。 アウン・サン・スー・チー国家顧問率いる政権を転覆したクーデター。なぜ起きたのでしょうか。 最新ニュースはこちら。

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