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ミャンマー議題のASEAN首脳会議 マレーシア首相が支持

マレーシアのムヒディン首相はミャンマー国軍への批判のトーンを強めている=ロイター

【シンガポール=中野貴司】マレーシアのムヒディン首相は19日、インドネシアのジョコ大統領が同日提唱したミャンマー問題を議題とする東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の開催を「強く支持する」と表明した。両国は2日に開かれたASEAN非公式外相会議の開催も主導した経緯があり、他の加盟国との調整を急ぐ。

ムヒディン氏は19日の声明で「開かれた、誠実で率直な議論を通じてこそ、ミャンマー問題でのASEANの役割を高めることができる」と強調。首脳会議を通じて、ミャンマー国軍を説得し、悪化する状況を改善する糸口を探りたい考えを示した。同時に「自らの既得権益を強めたい少数の手によって、ミャンマーの状況がここまで不安定になったのを座視できない」として、抗議デモへの弾圧を強める国軍を批判した。民主化指導者アウン・サン・スー・チー氏らの即時解放も改めて求めた。

ムヒディン氏はクーデター直後の2月5日、インドネシアを訪問してジョコ氏と会談し、ASEAN外相会議開催の必要性を共に訴えた。これを受けASEANは3月2日、ミャンマー国軍が外相に任命したワナ・マウン・ルウィン氏も出席し、オンライン形式の非公式外相会議を開いた。

両国はシンガポールと並んで、クーデター後の早い段階からミャンマー情勢に懸念を示し、積極的に関与する姿勢を示してきた。当初は静観していたベトナムなどもここにきて懸念を強めている。ASEANが首脳会議の開催にこぎつけ、強いメッセージを打ち出せるかが焦点となる。

2020年3月に発足したムヒディン政権は権力基盤が弱く、常に国会での過半数割れの危機に直面してきた。新型コロナウイルスの感染拡大を理由に、今は国内に非常事態宣言が発令され、国会も機能停止状態にあるが、野党連合などからはこれも政権延命の手段だと批判されてきた。暴力を行使するミャンマー国軍への批判と問題解決の呼びかけは、世論の支持も得やすいため、ミャンマー情勢への積極的な発言を自身の支持率回復につなげる思惑も透ける。

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ミャンマー国軍は2021年2月1日、全土に非常事態を宣言し、国家の全権を掌握したと表明しました。 アウン・サン・スー・チー国家顧問率いる政権を転覆したクーデター。なぜ起きたのでしょうか。 最新ニュースはこちら。

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