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中国、12月政策金利据え置き 預金準備率下げ効果見極め

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【北京=川手伊織】中国人民銀行(中央銀行)が20日発表した2022年12月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は1年物が年3.65%だった。住宅ローン金利などの目安となる期間5年超の金利は年4.30%で、いずれも据え置いた。市中銀行から強制的に預かるお金の比率を示す預金準備率を5日に引き下げた効果を見極める方針とみられる。

期間1年のLPRは、優良企業に適用する貸出金利の参考となる。人民銀行は毎月公表し、事実上の政策金利と位置づける。据え置きは4カ月連続だ。8月に1年物は0.05%、期間5年超は0.15%下げた。

人民銀行は5日、預金準備率を0.25%引き下げた。市場に放出される長期資金は5000億元(約9兆8000億円)に上るという。新型コロナウイルス対応の厳しい移動制限でサービス業を中心に収益が悪化しており、企業の運転資金などを支える。

地方の経済や財政が依存する不動産市場は調整局面が長引いている。住宅需要を刺激しようと、今年は期間5年超のLPRを3回下げたが、効果は見えない。政府は不動産開発企業が資金不足に陥り工事の中断が相次いだことを問題視。資金繰り支援を充実させて開発企業の信用を改善させることで、マンション取引の正常化を急ぐ狙いだ。

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