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北朝鮮、米国に敵対姿勢 資金洗浄の活動家送致

(更新)

【ソウル=恩地洋介、シンガポール=中野貴司】北朝鮮が19日、資金洗浄に関わった活動家を米国に引き渡したマレーシアに対し、外交関係を断絶すると宣言した。事件は米国の陰謀だとも主張し「米国も当然の代価を支払うことになる」と反発した。バイデン政権との対話を拒むなど、米国への敵対姿勢を一段と強めている。

北朝鮮とマレーシアの関係は2017年以来、冷え込んでいた=ロイター

マレーシア最高裁は今月、同国当局が2019年に拘束したムン・チョルミョン被告を米司法当局に引き渡す決定を下した。対北朝鮮制裁に違反し、不法資金で酒や時計などのぜいたく品を購入して北朝鮮に送った罪に問われた。米当局は国際犯罪組織のリーダーとみなしていた。

北朝鮮外務省は談話で、米国がマレーシアに不当な圧力をかけたと主張。米国を「我が国の自主権と発展権を侵奪しようとする反朝鮮敵視策動だ」と批判した。18日にはバイデン政権との対話を拒む崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官の談話を出したばかりだ。

ブリンケン米国務長官は18日まで日韓を歴訪し、19日まで米アラスカ州のアンカレジで中国外交トップと会談する。北朝鮮はバイデン政権の出方をにらみながら、米国との緊張を高めようとしている。

マレーシア政府は19日、クアラルンプールにある北朝鮮大使館の全職員に対し48時間以内にマレーシアを退去するよう命じた。北朝鮮による外交関係の断絶宣言への対抗措置で、業務を凍結中の平壌のマレーシア大使館も閉鎖する。

マレーシア政府は19日の声明で「金正恩(キム・ジョンウン)総書記の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が17年にクアラルンプール空港で暗殺された後も、マレーシアは北朝鮮との関係を強化しようと努力し続けてきた」と強調。北朝鮮の断絶宣言は「明らかに不当で、地域の平和と安定を破壊する決定だ」と強い言葉で非難した。

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