日産、中国で人気SUVの新型車投入
上海自動車ショー

【上海=川上尚志】日産自動車は19日、上海国際自動車ショーで多目的スポーツ車(SUV)の人気車種「エクストレイル」の新型車を2021年下期に中国で投入すると発表した。同日オンラインで記者会見したアシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)は、独自のハイブリッド車(HV)技術「eパワー」について、「中国の量販型セダン『シルフィ』を皮切りに25年までに6車種に搭載する」と説明し、電動化を加速する考えも示した。
日産は2030年代の早期に中国のほか日米欧など主要市場に投入する新型車をすべて電気自動車(EV)などの電動車にする計画。中国では25年までに9つの電動車を投入する予定で、上海国際自動車ショーでは中核となるEV「アリア」などを展示した。
日産の中国での新車販売台数は20年に19年比6%減の約146万台で、2年連続で前年実績を割り込んだ。トヨタ自動車やホンダなど他の好調な日系大手に比べると劣勢にあり、SUVや電動車の強化で巻き返しを図る。