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金与正氏、韓国の支援「相手にせず」と談話

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【ソウル=甲原潤之介】北朝鮮が韓国への対立姿勢を強めている。金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は19日、韓国の支援を「絶対に相手にしない」という内容の談話を北朝鮮メディアを通じ発表した。韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領による15日の演説を批判した。尹氏が演説で触れた「大胆な構想」は「愚かさの極致だ」と決めつけた。

尹氏は演説で、北朝鮮に向け「実質的な非核化に転換するなら、北朝鮮の経済を画期的に改善できる大胆な構想を提案する」と語った。具体的な支援項目として、食料、発送電インフラ、港湾、空港、農業、医療、金融をあげていた。

これに対し、金与正氏は談話で「荒唐無稽な言葉だ」と切り捨てた。尹氏が北朝鮮の非核化を支援の条件とした点は「誤った前提だ」と否定した。核を「我々の国体」と呼び「核を経済協力のようなものと換えるという発想が尹錫悦の夢であり構想ならば幼稚だ」と、こき下ろした。

「どうか、ちょっとお互いに意識しないでほしいというのが願いだ。我々は尹錫悦という人間自体が嫌いだ」と突き放した。

この金与正氏の談話について、韓国大統領府は19日「大変遺憾だ」とコメントした。

韓国統一研究院の洪珉(ホン・ミン)北朝鮮研究室長は「『大胆な構想』は北朝鮮が受け入れるかどうかが重要だ。金与正氏の談話には、この構想自体を無力化し、南北関係の主導権を握り、韓国をゆさぶろうとする意図がある」と指摘する。

韓国は22日から米国との合同軍事演習を控える。尹政権は北朝鮮に対話を呼びかける一方、米国との同盟強化は進める考えだ。北朝鮮との融和を重視し、米国と距離を置いた文在寅(ムン・ジェイン)前政権とは一線を画す。

金与正氏は談話で、17日に北朝鮮が黄海に向けて発射した巡航ミサイルにも言及した。発射地点は韓国が発表した北朝鮮の平安南道温泉一帯でなく、安州市の「クムソン橋」だったと主張したうえで、「なぜ(韓国側は)発射地点ひとつも、まともに明らかにできないか」とやゆした。

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