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北朝鮮、日本海に向けミサイル 韓国軍「SLBMと推定」

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【ソウル=恩地洋介】韓国軍合同参謀本部は19日、北朝鮮が同日午前10時17分ごろ、東部の新浦(シンポ)付近から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射したと発表した。聯合ニュースによると、飛距離は450キロメートルだった。新浦は潜水艦を建造する造船所のある場所で、韓国軍は「潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と推定される」との見解を示した。

岸田文雄首相は同日午前、北朝鮮が弾道ミサイル2発を発射したと明らかにした。9月から連続して発射していると指摘し「大変遺憾だ」と述べた。福島市内で記者団に語った。

首相は①情報収集・分析に全力を挙げ、国民に迅速に情報提供する②航空機・船舶などの安全確認を徹底する③不測の事態に備えて万全の態勢をとる――ことを関係省庁に指示した。

首相は19日午後に予定していた東北での遊説日程の一部を取りやめる。ミサイル発射に対応するため都内に戻る。秋田県内などで衆院選の自民党公認候補を応援するはずだった。

磯崎仁彦官房副長官は19日の記者会見で、首相と松野博一官房長官が不在だとの指摘に「危機管理には万全を期している。緊急時に間隙が生じないようにしている」と強調した。北朝鮮が発射したミサイルの弾種や飛距離、高度は確認中だと説明した。

国連安全保障理事会の決議に違反しているとも言及した。「北朝鮮に厳重に抗議した。強く非難する」と言明した。

北朝鮮は2016年6月22日の参院選の公示日に弾道ミサイルを発射している。今回も衆院選の公示日に発射した。自民党総裁選が告示される2日前の9月15日にも弾道ミサイル2発を発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下させた。

北朝鮮は今年9月に4回にわたって新型のミサイルを発射した。このうち9月15日は変則的な軌道が特性の短距離弾道弾を列車につなげた発射台から撃った。28日には音速の5倍以上の速さで飛ぶ「極超音速ミサイル」の発射実験をしたと主張している。

北朝鮮メディアによれば、9月11、12両日には長距離巡航ミサイル、30日には対空ミサイルの発射実験も実施している。

日米韓の高官は近くワシントンで北朝鮮問題を巡る協議を予定している。聯合ニュースによれば、ソウルでも日米韓の情報当局者による非公開協議の日程がある。

金正恩(キム・ジョンウン)総書記は核・ミサイルの増強を続ける意志を示している。10月11日の演説では「無敵の軍事力を持ち、強化し続けることは党の最重大政策で、揺るぎない意志だ」と述べた。

最近は米韓の敵対的な行動や韓国軍のSLBM開発を理由に、自らの軍備開発は「自衛力」だと正当化する主張も目立っている。

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